「Colorful」

ちょっと遠出して、カラフルを見てきました‥。正直言って、あまりおもしろいと思わなかった。自分が作品のことを悪くいうのは珍しいことなんだけれど、主人公の少年と天使?の子供の声が気になってしまって。話し方に緩急がないと言うか、棒読みというか、イントネーションがバラバラな話し方をするせいで言葉が耳にすっと入っていかない。2人の会話の間の取り方もなんか不自然。そういうことに気が散ってしまって、集中して見ることができなかった。母親役の麻生久美子とかは問題ないと思う。実写の画像を背景にしているのも、キャラクターが浮いているように見えてしまった。ストーリーについては、全体的にまとまりがない感じになっていたと思う。この作品ではひとりひとりの人間関係がほとんど別々に進行していく。「特定の人に関わる小さなイベント」が積み重なって時間が経過していく流れになっている。こういう場合は、流れを損なわないために全体をつらぬく大きな筋みたいなものが必要だと思うのだが、肝心の主人公の感情がよく伝わってこないので、なんとなくモヤモヤした印象を受けた。オチもあまり驚きはなかったな‥。けれど小説で読みたい作品だな、とは思った。小説なら感情描写がしっかりしてあるだろうと思うので。あと歌が良かった。尾崎豊の「僕が僕であるために」をカバーした曲で、女性の声が素直で綺麗。